こんにちは!京都府八幡市で塗装工事を手がける株式会社グラフトです。
この記事を読んでくださっているあなたも、もしかしたら一度くらい、ご自身でペンキを片手にDIYに挑戦された経験があるかもしれませんね。
思い出してみてください。ホームセンターでペンキを選び、部屋の壁を塗り替えたあの週末のことを。マスキングテープを貼るワクワク感、ローラーで色が広がっていく高揚感、そして、自分の手で空間が生まれ変わった時の、あの何とも言えない達成感。
その気持ち、私たちも毎日現場で感じています。
あなたがDIYで感じた「モノづくりが好き」という純粋な気持ちは、私たちプロの職人が仕事をする上での、全ての原動力であり、原点です。
だから私たちは、あなたのDIY経験を、決して「素人仕事」だなんて思いません。
むしろ、それはあなたがこの奥深い世界に足を踏み入れた、記念すべき「第一歩」なのです。
この記事では、その素晴らしい第一歩の先にある、プロフェッショナルの仕事が持つ「奥深さ」と、あなたの経験との「繋がり」についてお話ししたいと思います。
あなたが知っている「3つの喜び」と、プロが極める「3つの深化」
プロの仕事は、DIYと全く違うものではありません。あなたがDIYで発見した「喜び」や「基本原則」を、より深く、より高いレベルで追求していく、いわば「進化版」です。あなたが既に知っている3つの喜びが、プロの世界でどう深化していくのかをご紹介します。
【喜び①】キレイに塗れた! → 【深化①】10年後もキレイな「保護膜」を創る科学へ
DIYで、ムラなく均一に色が塗れた時の喜び。とてもよく分かります。その「美しく仕上げたい」という気持ちは、プロの基本です。
プロの世界では、その「キレイ」を10年先まで持続させるにはどうすれば良いか、という新しい挑戦が始まります。夏の強烈な紫外線、容赦なく叩きつける台風、じわじわと侵食する湿気。そうした過酷な環境から建物を守るため、私たちは塗装を「色の膜」ではなく「機能的な保護膜」として捉えます。
そのために、「この壁材には、どの樹脂(シリコン、フッ素等)が最適か」「この方角には、UVカット性能の高い塗料を」といったように、化学的な知識を駆使してお客様に最適な処方箋を考えます。あなたが感じた「美しさへの喜び」は、プロの世界では「建物を守る科学的な探求」へと深化していくのです。
【喜び②】下準備、意外と大事! → 【深化②】建物の声を聞く「下地処理」という対話へ
DIYを経験して、「ペンキを塗る前の、壁を拭いたりテープを貼ったりする準備が、仕上がりを左右するな」と感じた方も多いのではないでしょうか。素晴らしい気づきです。その感覚こそ、プロの仕事の核心です。
私たちは、その「下準備」を**「下地処理」**と呼び、お客様の建物と「対話」する最も重要な時間だと考えています。
例えば、壁に走る一本の小さなひび割れ。それは、建物が私たちに送る「ここから雨水が入ってきて、少し弱っているんだ」というサインです。私たちはその声を聞き、ただ埋めるだけでなく、原因に応じた適切な補修を施します。金属部分のサビは、「古い服を脱がせてほしい」というサイン。高圧洗浄やケレン(研磨)で古い塗膜を丁寧に取り除くのは、新しい塗料(服)がしっかりと密着できるように、肌を整えてあげるためです。
あなたが感じた「下準備の大切さ」は、プロの世界では「建物の声に耳を傾け、最適な手当を施す、お医者さんのような対話」へと進化します。
【喜び③】道具を選ぶのが楽しい! → 【深化③】ポテンシャルを120%引き出す「相棒」との一体化へ
ホームセンターで、たくさんの種類のローラーや刷毛を前に「どれがいいんだろう?」と悩む時間も、DIYの楽しみの一つですよね。そして、実際に使ってみて「このローラーは塗りやすいな」と感じた経験もあるかもしれません。
その「道具を選ぶ楽しさ」は、プロにとっては「最高のパフォーマンスを発揮するための、相棒探しの旅」に繋がります。
私たちは、壁の凹凸の深さに合わせてローラーの毛の長さをミリ単位で選び、塗料の種類によって刷毛の素材(動物の毛か、化学繊維か)を使い分けます。それは、それぞれの道具が持つポテンシャルを120%引き出し、最高の仕上がりを実現するためです。
そして、毎日丁寧に手入れをし、使い込むうちに、道具はまるで自分の手の一部のように、思い通りに動くようになります。あなたが感じた「道具選びの楽しさ」は、プロの世界では「身体と道具が一体化し、技術が研ぎ澄まされていく喜び」へと変わっていくのです。
あなたの「好き」は、最高の才能です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
私たちが求めているのは、完成された職人ではありません。DIYで感じた「楽しい」「もっと知りたい」という気持ちのタネを持っている人です。
プロとDIYの間に、越えられない壁などありません。あるのは、あなたのその大切な気持ちを、本物の技術と知識へと育てていく「学びの道」だけです。あなたのDIY経験は、誰にも真似できない、あなただけの貴重なスタートラインなのです。
もし、あなたの「好き」という気持ちを、一生モノの「技術」と「誇り」に育ててみたいと感じたら、ぜひ一度、私たちグラフトにお話だけでも聞きに来てください。
私たちは、あなたのDIY経験に敬意を払い、あなたの未来を一緒に考えます。